分け方そのものより、分ける前に何を決めておくかが効きます。
班分けは、何のために分けるのかで正解が変わります。交流を広げたいならランダム、成果を出したいなら意図的に組む——目的が違えば方法も違います。
そして、揉めるかどうかを分けるのは方法ではなく事前の宣言です。「今回はランダムで決めます」と先に言っておけば、結果に不満があっても手続きへの不満にはなりません。
| ランダム | 意図的に組む | |
|---|---|---|
| 向く目的 | 交流を広げる・固定化を防ぐ | 成果を出す・配慮が必要 |
| 納得のされ方 | 手続きが公平なので受け入れられやすい | 理由の説明が要る |
| 手間 | 少ない | 多い |
| 注意点 | 偏りが出ることがある | 恣意的に見られることがある |
実務では両者の中間がよく使われます。配慮が必要な組み合わせだけ先に固定し、残りをランダムに振る方法です。全員をランダムにするより現実的で、全部を手作業で組むより速く済みます。
17人を4班に分けると、4・4・4・5になります。この1人の差をどう扱うかで不満が出ることがあります。考え方は3つです。
いずれにせよ、差が出ることを隠さないのが基本です。あとから気づかれるほうが不信感につながります。人数差そのものより、伝えられていなかったことのほうが問題になります。
なお、割り切れないことを避けようとして無理に人数をそろえると、班の規模が目的に合わなくなることがあります。1人の差を許容するほうが、全体としてうまくいく場面は少なくありません。
ランダムに分けたつもりでも、仲のよい人同士が同じ班になったり、特定の属性が偏ったりすることがあります。これは仕組みの不具合ではなく、ランダムとはそういうものです。10回振って表が7回出ることがあるのと同じで、少ない回数では偏りが目立ちます。
ただ、目的から見て許容できない偏りが出た場合は、引き直しても構いません。大切なのは引き直す条件を先に決めておくことです。「同じ班が3人以上重なったら引き直す」のように基準を宣言しておけば、恣意的な操作には見えません。
班の規模によって、起きやすい問題が変わります。目安として押さえておくと分け方を決めやすくなります。
班数を先に決めてから人数を割るか、人数を先に決めてから班数を出すかで結果が変わります。目的が話し合いなら人数を優先、目的が作業分担なら班数を優先と考えると決めやすくなります。
同じメンバーで何度も班分けをする場合、単純なランダムだと同じ組み合わせが再び出ることがあります。交流を広げるのが目的なら、これは望ましくありません。
対策として、前回の組み合わせを記録しておき、重複が多ければ引き直すという運用が有効です。完全に重複を避けようとすると計算が複雑になりますが、「前回と同じ人が2人以上重なったら引き直す」程度の緩い条件なら、数回引き直せばたいてい解決します。
また、毎回まったく違う組み合わせにすることが常に良いとは限りません。継続的な作業では、ある程度の固定があったほうが進みます。何回かに一度だけ組み替えるという中間の運用も検討に値します。
この4つを紙やチャットに書いて共有しておけば、あとから「聞いていない」という話にはなりません。口頭だけだと、伝えたつもりが伝わっていないことがよく起きます。
4項目目は特に慎重に扱ってください。配慮の内容が個人的な事情に関わる場合、公表すること自体が本人の負担になります。伏せたまま組むなら、「一部は事前に調整しています」とだけ伝える形でも十分です。
きめっとのグループ分けは、名前を入力して班数を指定するだけで振り分けます。画面を見せながら実行できるので、過程が見える形になります。入力した名前は端末の中だけで扱われ、外部には送信されません。
席順まで決めたい場合は席替え、発表や作業の順番を決めたい場合は順番決めが使えます。
最後に一点だけ補足します。班分けの目的が「交流を広げること」である場合、分けた直後に自己紹介や簡単な共同作業の時間を取ると定着が違います。分けただけで放置すると、結局もとから親しい人同士で固まってしまい、分けた意味が薄れます。分け方を工夫するのと同じくらい、分けたあとの最初の数分が効いてきます。名前を呼び合う機会を一度つくるだけでも、その後の進み方が変わります。
目的によります。交流を広げたい・固定化を防ぎたいならランダム、成果を出したい・配慮が必要ならば意図的に組むほうが適しています。実務では、配慮が必要な部分だけ固定して残りをランダムにする中間の方法がよく使われます。
差が出ることを先に伝えるのが基本です。そのうえで、人数が多い班の作業量を減らす、班数のほうを調整して差を小さくする、といった対応が取れます。あとから気づかれるより、最初に言っておくほうが受け入れられます。
少ない回数では偏りが目立つのが確率の性質です。仕組みの問題ではありません。ただし目的から見て許容できない偏りが出た場合は引き直して構いません。その際は「同じ組が3人以上重なったら引き直す」のように、条件を先に決めておいてください。
内容によります。個人的な事情に関わる場合、公表すること自体が本人の負担になります。詳細を伏せたまま「一部は事前に調整しています」とだけ伝える形でも、手続きの透明性は保てます。本人の意向を確認したうえで判断してください。